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授業紹介

実験計画:実験条件の統制を考える。綱引き実験
実験計画:実験条件の統制を考える。綱引き実験

体育学部体育学科開講
スポーツバイオメカニクス実験A / B

◾️スポーツ運動を解明する

 耳慣れないスポーツバイオメカニクスという研究分野ですが、この授業を一言で言えば「スポーツ運動の中で気になる動作(motion)やカラダの変化について、グループで調べて発表する」という授業です。これまで身近なスポーツ動作のコツから、巷でうわさのトレーニング方法の真贋まで幅広い興味を対象としてきました。
 授業ではまず第一段階として、お馴染みのデジタルカメラのほか、さまざまな専門的な計測機器を用いて、実際のデータ採取のテクニックについて学びます。
 次の第二段階は班別グループ実験です。「ピッチングではここの力が大切だ!」「踏み切りはこの時に力を入れて方が良いのでは?」など、今までのスポーツ経験や日常生活で感じてきた疑問や想い、そんな皆んなの“体験的素材”を持ち寄って実験を行います。共通の持った人たちでチームを結成して、実験を計画し、測定、データ処理、そして最後には研究成果をプレゼンテーション。それぞれに得意分野を持つ教員でみんなのやる気をサポートします。

▼フォームを科学する。

 日常の動作でもスポーツの動作でも、身体を単なる物体として観察すると、そこに潜むフォームの秘密が明らかになります。また、肉眼では捉えられない決定的瞬間を高速度カメラなどで分析します。

▼カラダの“内部”を探る。

 ヒトの動きの源は「力」です。筋の収縮力、地面の反力、道具に加わる「力」を観察することは運動の特徴を調べるのに大変有効です。授業では姿勢やフォームとともに、その「力」を生み出す筋肉の構造や機能、エネルギーを供給するカラダの仕組みについても、体験的に学習します。

バイメカ実験アワード

この授業の最後には班別のプレゼンテーションを行いますが、その出来栄えを履修学生と教員で評価し、その集計結果をもとに翌週の最終授業では「学生と教員が選ぶ『バイメカ実験アワード』」として表彰しています。未だ「最優秀研究賞」は選ばれていませんが、「優秀研究賞」。「準優秀研究賞」、「研究奨励賞」のチームには小さな賞状が配られてお互いの取り組みを讃えています。取り組んだ研究テーマや分析の観点が重要なのはもちろんですが、研究にはチームワークも不可欠です。